NEWS

新着情報

4/3 製作発表会見を行いました!

4月3日(日)、蒲郡市で『∞ゾッキ シリーズ』の製作発表会見が行われ、映画『ゾッキ』でも監督を務め、ドラマ版でも監督を務める竹中直人 監督、大橋裕之 氏(『ゾッキ』原作者)、伊藤主税氏(株式会社and pictures代表取締役・プロデューサー)、村上 範義氏(株式会社W TOKYO 代表取締役社長)、さらに蒲郡市・鈴木寿明市長、豊橋市・浅井由崇市長、豊田市・太田稔彦市長が登壇されました。

《企業版ふるさと納税》を活用した エンタメを通じた地方創生の新しい形を創出

『∞ゾッキ シリーズ』は、企業が行政の地域振興事業に対して寄付をする「企業版ふるさと納税」の制度を活用して、蒲郡市、豊橋市、豊田市の3つの市で、官民が連携して撮影され、竹中直人監督・山田孝之監督・齊藤工監督3人の監督によるドラマと、その舞台裏を収めたドキュメンタリー、各地の魅力を巡る旅番組の要素が融合した全12回のシリーズとなっています。

会見で、竹中監督は「各地を舞台に『ゾッキ』を続けられることに感謝しています。絶対におもしろくなると思いますし、孝之や工がどう撮るのかも楽しみです」と話していました。

会見には3市の市長も参加し、蒲郡市の鈴木寿明市長は「作品のエネルギーを、豊橋、豊田にも伝播してコロナ禍を吹き飛ばしていただきたい」と期待を語りました。

株式会社and pictures・伊藤主税 代表取締役

新企画を立ち上げた狙いと、タイトルの『∞ゾッキ シリーズ』に込めた想いについて、伊藤プロデューサーは、「映画『ゾッキ』の裏側を支えてきた方々の裏側を掘り下げたドキュメンタリー映画『裏ゾッキ』が約1年前に上映しました。普段映画を見に行かれると思いますが、映画製作を支える方、クリエイターの方々の裏を見たことがないと中々思います。僕たちはそこの人たちこそ光り輝いているといつも思っており、映画『ゾッキ』と映画『裏ゾッキ』映画ができる経過と結果を同時に上映したところ、非常に深く観客に刺さり、同時に上映していくというプロジェクトの可能性を感じました。ぜひ続編をという声をよくいただいておりまして、協力者が沢山集まってきて『∞ゾッキシリーズ』を作ることができました。

今回のシリーズでは、「旅ゾッキ」で街の魅力を紹介して、ドラマで才能あるクリエイターが表現を発信して、「裏ゾッキ」で街を大事にする映画を好きでいる人たちに焦点をあてて、人と街とクリエイティブを同時に見せるという狙いがあります。映画『ゾッキ』を監督した竹中監督、山田監督、齊藤監督もゾッキずっと続けていきたいと言ってくれておりまして、なんとかクリエイティブを守り、ずっと続けていきたいなという思いを込めて∞ゾッキというタイトルにしました」とプロジェクトに込めた想いを語られました。

株式会社 W TOKYO・村上範義 代表取締役社長

若年層へ圧倒的な影響力を持つ、史上最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」を企画・制作し、さらに地方創生や SDGs の推進にも力を注いでいるコンテンツプロデュースカンパニー 株式会社W TOKYOの村上氏は、「東京ガールズコレクションでの企画力、コンテンツプロデュース力、発信力というのを上手く活かし、地域の魅力や財産をコンテンツ化して全国に発信するという地方創生プロジェクトを目指して参りました。テレビやスマートフォンの力によって日本全国に情報格差がなくなっている中、体験格差は非常に大きな隔たりがあると強く感じております。今回の『∞ゾッキシリーズ』のプロジェクトでは、地域の魅力や財産、人をコンテンツ化して映像として全国に発信していくという企画なのですが、今回3市ともにコンテンツを共創し、共感しながら発信していく、街の魅力を見ながら同時発信できる素晴らしい企画なのではと感じております。その中でも我々が一番得意とする体験活動という意味ではイベント要素を実施いたしますので、そういうところで力を発揮していければと思っております。」と伊藤プロデューサーの想いに賛同されました。

『∞ゾッキ シリーズ』は、各地で撮影されるドラマ「∞ゾッキ」、そしてドラマ製作の裏側を追うドキュメンタリー「裏ゾッキ」、松井玲奈と鈴木福を旅人に迎えて、地域の魅力を伝える旅番組「旅ゾッキ」に展開していく12回の映像コンテンツです。ドラマパートでは、竹中直人監督が原作「ゾッキ C」より、愛の書店員が歪んだ社会に睨みをきかす『平田さん』を、「ゾッキ B」より、山田孝之監督が見張り台から何かを監視する男の一時を切り取った『見張り台』を、「ゾッキ C」より、齊藤工監督が郊外のホームセンターの中で想いが行きかう男と女の姿を描いた『シーン1』を実写化。

映画『ゾッキ』でも監督を務めた竹中直人監督

竹中監督は「大橋先生の世界に圧倒的に感動しております。2018年の5月に前野朋哉と一緒に舞台をやっていて、楽屋に遊びに行ったら冷蔵庫の上に「ゾッキA」「ゾッキB」が置いてあって、「面白いっすから」と言われて自分も楽屋で読んだら、ものすごく感動して、「うわ、これ、映画にしたい!」とすごく思ったんです。すぐに脚本の倉持さんに「これを映画にしましょう!脚本かいてください!」とオファーをして、大橋先生のお話はショートストーリーなので、何人かの監督による、オムニバス映画でゾッキを撮ろう!と一気に2018年5月に動き出しました。6月7月は、もう全て集めました。

山田孝之と齊藤工しか考えられない!音楽はCharaだ!と一気に決めて、こんなに勢いよく映画になると思っておりませんでした。

大橋先生の世界はいろんな想いが詰まっている、僕にとっては1回1回が切なくて、苦しくて、でも合理的で、なんとも言えない世界が広がっていて映像的でした。まさかこんなに早くまた蒲郡で蒲郡の人々と一本の作品をつくれると思ってなくて、今ギンギンに絶賛撮影しております!

2019年の2月に撮った時はずっと天候に恵まれていたのに、今日は雨なんですよ、冗談じゃないよ〜。(笑)今日だけ雨で残念ですが、これから戻って撮影です。蒲郡は自分の帰るべき場所になっています。そして∞ゾッキというタイトルでずっとゾッキを続けられること大変嬉しいです。」と新作への心境を語った。

蒲郡市出身、「ゾッキ」の原作者・大橋裕之

大橋先生も「とても嬉しいです。冷静に考えると信じられないです。」と喜びを語られました。

今回のドラマで新作『平田さん』を監督する竹中監督は、「原作は書店ですが、設定を喫茶店に変えて撮影しています。とても最高のキャスティングができたなと思っております。音楽もめちゃくちゃ大好きな人にお願いしたので完璧です、最高です。ただ、今日だけ雨なんですよね。(2回目)

大橋さんの世界の一部である『平田さん』を映像として、作り上げたいという想いがありました。キャスティングは僕の愛すべきキャストが協力してくれて、蒲郡の街の素敵さと風景を、今日撮影する予定だったのですが、ずっとその場所を絶対移したいと思って、今日楽しみにしていたんです。だけど、雨なんです。あれ、さっき言いました?3回目か(笑)でも平田さんとても面白いと思います、音楽も含め楽しみにしてください」と会場に笑いを誘いながら、作品をアピールした。会見では山田孝之監督・齊藤工監督インタビュー映像も流れました。

昨年の映画『ゾッキ』の公開をきっかけに、蒲郡市のシティーセールスと商工会議所を中心に協力し合う実行委員会の活動によって、映画・ドラマのロケ誘致や制作支援が盛んに。

蒲郡市・鈴木寿明 市長

蒲郡市の映画「ゾッキ」の制作支援・上映会の裏側を追ったドキュメンタリー『裏ゾッキ』を通して全国に認知が広がり、蒲郡市の鈴木市長は、街の変化について、

「まずは∞ゾッキの製作おめでとうございます。そして、竹中監督、大橋先生、お帰りなさい!と言いたいです。2年前に蒲郡で映画『ゾッキ』が撮影されましたが、当時は蒲郡が活性化して市民がとても喜んで、皆さんを迎えていたのを思い出します。このゾッキは「人が人を繋ぐ」映画です。

蒲郡は日本中で一番早くコロナで有名になってしまった街なのですが、そういった時に厳しいコロナの中でゾッキというものが我々に力をくれました。竹中監督、山田監督、齊藤工監督は愛知県観光文化大使にも任命されて、こうして豊橋市、豊田市に元気を繋いでいただくというのは大変嬉しい気持ちです。」と感謝を伝えられました。

『デイアンドナイト』『ゾッキ』『MIRRORLIAR FILMS』で山田孝之と各地域で実行委員会を組成して映画を製作してきた伊藤プロデューサーは、地域連携について、「僕は10年以上地域で映画を撮っていますが、情報格差や体験格差が非常に大きくなっているなと思います。東京以外でもいろんな地域が元気であってこそ日本が元気だと思っています。官民一体で実行委員会を作って、撮影ロケ地に人やつながりを残している制作の仕方をしています。映画は文化祭要素があり、非常に人が集まりやすく、老若男女が映画制作のために集まってコミュニティができるというものが武器です。」と語り、山田孝之との製作秘話について、

「映画は大橋先生の出身地である蒲郡で撮っていたのですが、愛知の映像コンテンツの出口がすごいねと山田監督、齊藤監督がおっしゃっていて、山田孝之さんが豊橋市に出向いて、一緒に映画撮りませんかとお声がけしたり、豊田市に関しては、蒲郡の撮影中にシティープロモーションの方々がいつか豊田でということを言っていただいたので、今に繋がっています。映像コンテンツをきっかけに人のコミュニティや地域のコミュニティができて嬉しいなと思いますし、非常に強い可能性を秘めているなと思います。」と語られました。

豊橋市・浅井由崇 市長

浅井市長は、「地域や企業が一緒になって地方創生に向けて協力し合うことは色んな可能性があり、良いチャレンジだなと思います。市民が誇りに思ってくれて豊橋のことをもっと好きになってくれますし、市民が発信してくれるので、プロモーションとしても効果があり、大きな影響になっています。

旅ゾッキの旅人も豊橋出身の松井玲奈さんがやってくださいますが、豊橋も日本の真ん中にあって農業も食も良いものがあって、気候温暖でバランスが取れた良い地域だと思っておりますが、地元で育ったのでおすすめの色や観光の名所や地元の人しか知らないようなことも発掘してくれるんじゃないかと思います。」と語り、

豊田市・太田稔彦 市長

浅井市長は、「豊田市は車の街と言われていて、車以外に何があるかと問うた時に大抵の人は車だけでしょという反応が多いのですが、そんなはずはない、でもそれを伝えようとしても難しい。今回∞ゾッキに期待するのは、ゾッキ目線、大橋先生目線、監督の目線などそういう目線を通して、豊田市を見ていただくと、どういった風に見えるのかものすごく大きな期待です。当たり前の日常がゾッキの世界観を通して見るとどうなるんだというのを示していただけると、大きな強みになると思っています。単なる言葉を超えて、映像を通して見させてもらうことで、今回の企画からたくさんの刺激をいただけると思っております。」と期待を寄せました。

さらに、大村秀章 愛知県知事からもコメント映像、衆議院議員の野田聖子先生からコメントが到着しました。

********************************

大村秀章 愛知県知事よりコメント映像

みなさん、こんにちは。 愛知県知事の大村秀章です。 このたび、ゾッキ新作の制作が決定したとのことで、誠におめでとうございます。 昨年公開された映画「ゾッキ」は、蒲郡市で撮影が行われ、 多くの市民が積極的に撮影支援に参加することで、地域が大いに盛り上がり、街が賑わい、活性化に つながった素晴らしい事例だと思います。 今回は蒲郡市に加えて、豊田市、豊橋市とも連携しながら撮影が行われるという ことで、愛知県内で地域を盛り上げる取組みが広がっていることを大変嬉しく思 います。 愛知県としましてもこのような素晴らしい取組みを応援してまいりたいと思います。 「∞ゾッキ シリーズ」を多くの方が楽しみ、そして愛知県の地域振興に大いに貢献してくれることを期待しております。「∞ゾッキ シリーズ」の 展開、心待ちにしています。

********************************

衆議院議員・野田聖子先生よりコメント

皆さまこんにちは。野田聖子です。

「∞ゾッキ シリーズ」の製作決定、そして発表記者会見の日を迎えられたこと、誠におめでとうございます。

私と「ゾッキ」のお付き合いは2020年の9月、知人の紹介でプロデューサーの伊藤主税さんとお会いし、「映画地域開発プロジェクト」のお話を伺ったところからスタートしました。映画で地域を元気にするという取り組みに気持ちが弾んだことを今でも鮮明に覚えています。

今回は、前作の蒲郡市に密着したプロジェクトから、豊橋市、豊田市を交えた3市連携の取り組みへ展開されたと伺いました。そのアイディアと行動力から、今後このプロジェクトがどこまで発展するのかがとても楽しみです。地域一体となった映画製作による地方創生の取り組みに感銘を受けた者として、そして「ゾッキ」の不思議で魅力的な世界観に強く引き込まれた一人として、これからも応援させていただきます。

最後に、3名の共同監督である竹中直人さん、山田孝之さん、齊藤工さんをはじめ、企画・製作に携わられるすべての皆さまのご健勝と、本プロジェクトのご成功を祈念申し上げ、メッセージとさせていただきます。

********************************

最後に、竹中監督より、これから『∞ゾッキ シリーズ』をご覧になるお客様へ、「最高のチームでまさかここまでゾッキを続けていけるとは、夢のような体験をさせていただいてます。いろんな地域が舞台となってゾッキを続けていけること、本当に本当に皆さんに感謝です。絶対に『∞ゾッキ』は面白くなると思います。孝之がどんな世界をとるのか、工がどんな世界をどんなふうに捉えていくのか、本当に楽しみです。皆さんも楽しみにしてください。では『∞ゾッキ』で会いましょう!」と挨拶をして、会見は幕を閉じました。