くだらなく可笑しい日常、個性的で愛らしい人間模様を描いた、蒲郡出身の漫画家・大橋裕之の初期短編集「ゾッキA」「ゾッキB」。

摩訶不思議なのにリアリティがあって、最少の線なのに圧倒的な表現力と説得力があって、その読後感はほっこりする。
不思議なゾッキの世界に魅了された竹中直人監督は実写映画化を企画し、ゾッキはどんどん広がっていった。

竹中直人・山田孝之・齊藤工が共同監督を務め、ゾッキの世界を１本の長編映画にまとめ上げた実写映画『ゾッキ』、映画製作を支える蒲郡市民を追ったドキュメンタリー『裏ゾッキ』の公開から１年。新たに、ドラマ・ドキュメンタリー・旅番組を融合した全12回の『∞ゾッキ シリーズ』の製作が決定した。

松井玲奈と鈴木福を旅人に迎えて、ロケ地域の魅力を伝える旅番組『旅ゾッキ』から始まり、再び竹中・山田・齊藤が監督を務めるドラマ『∞ゾッキ』と、市民が主役のドキュメンタリー『裏ゾッキ』。

ドラマパートでは、原作として昨年出版された「ゾッキC」が加わり、竹中は、愛の書店員が歪んだ社会に睨みをきかす『平田さん』を監督。山田は、見張り台から何かを監視する男の⼀時を切り取る『見張り台』を監督。齊藤は、郊外のホームセンターの中で想いが⾏きかう男と女の姿を描いた『シーン１』を監督する。

タイトルに付けた『∞』(ムゲン)には、「ゾッキはずっと続いていく」という想いが込められた。